マンダリン・オリエンタル
Aconexによって、マンダリン・オリエンタルが期日どおりにオープン
プロジェクトの概要
2005
年後半、マンダリン・オリエンタル・インターナショナル・リミテッドは、その最重要拠点であるマンダリン・オリエンタル香港の全面的な改築を実施しまし
た。1963年に建設された、ビクトリア・ハーバーを臨むマンダリン・オリエンタルは、香港の象徴となる施設であり、世界でも伝説となるホテルの1つとし
て認知されています。この1億4千米ドル規模の改築計画は、施設とサービスを一新することによってその価値を再興する一方で、その伝統と、中国の影響を色
濃く受けた設計様式を維持することを目的として立てられました。
改築の一環として、ホテルの室数を541から503に削減し、スイートを
69室に増加しました。新しいプレジデンシャルスイートには、2階建てのリビングルームが用意され、ビクトリア・ハーバーと周囲の景観が一望できます。こ
の建築作業の最も重要な部分は、ホテルのバルコニーの構造です。このバルコニーの改築により、ゲストルームのサイズが増強され、バスルームの空間もより大
きくなりました。また、全室において最新の室内エンターテインメントと技術システムが導入されています。
ホテルの公共エリア、レ
ストラン、およびバーも改装され、1階の高級小売店用のレンタルスペースも再構成されました。新たに増設された、3フロアを占有した6,800平方メート
ルの高級スパには、水泳用プール、フィットネスセンター、サロン、およびトリートメントセンターが備え付けられています。建物の外観もまた一新され、一方
でホテルの近隣商業地区の現代的な外観との調和も維持されています。
プロジェクトの要件
マンダリ
ン・オリエンタルでは、作業を段階的に完了するよりも、むしろホテルを完全に閉鎖し、改築の大部分を2005年12月28日からの9か月間で一気に行い、
2006年9月28日に再度オープンする方法を選択しました。ホテルの閉鎖中には一切の利益が得られず、また新聞紙上には再オープンの日付を記載した広告
が出されていたため、スケジューリングに関する失敗の余地は一切ありませんでした。
時間の遅れや浪費は、多くの場合、情報が遅れたり、
またその情報が不正確、不適切、また一貫性がなかったりすることに起因します。そのため、クライアントであるマンダリン・オリエンタルと、その主要な請負
業者である金門建築有限公司では早い段階から、期日を守るためには効果的な情報管理が重要である事を認識していました。
さらに、このプ
ロジェクトに参加するプロジェクトチームは各地に分散しており、そのコンサルタントの拠点も各国に点在していました。このようなタイトなスケジュールで
は、プロジェクトチーム間でドキュメントの配達を何日間も待つ余裕はなく、また最新の建築図面がない状態で作業を行うリスクを負うこともできませんでし
た。
また、クライアントにとって特に重大な懸案事項であったことは、マンダリン・オリエンタルは非常な名声を受けている、象徴となる建
物であり、そのブランドは守るべき価値があるものであったということです。したがって、この建築作業の品質には、最も精度が高い最高水準のものが要求され
ていました。そのため、最新バージョンの図面とドキュメントに簡単にアクセスできる必要がありました。
ソリューション
金
門は、Aconexのオンライン情報管理サービスを採用することを決断しました。プロジェクト全般において、ウェブベースのコラボレーションソリューショ
ンを利用してプロジェクトの情報をオンライン上に保存し、これによって単一の共有プラットフォームにおいて、認証を受けたすべてのチームメンバーによって
図面、ドキュメント、および通信記録にアクセスできるようになりました。したがって、プロジェクトの参加者はその情報をいつでもどこからでも、参照、追
跡、共有および保存することができました。
実際の現場では、Aconexを使用することによって、図面、承認、工程表、仕様、標準、手
順などがオンラインで参照できました。またチームメンバーは、その情報に対してコメント、問題点の通知、指示、および要求を追加することもできました。ド
キュメントは単一でも一括でも公開でき、内容が古くなった場合には改訂番号が自動的に更新され、これによってすべての作業者が、正確な最新の情報によって
作業を行うことができました。
Aconexによってすべての情報が安全な、一極集中型の保管場所に保存され、「誰がいつ何をし
たか」が追跡できるので、クライアントにとって情報漏洩のリスクが軽減されたと見ています。また、情報の消失や古いドキュメントを使用した作業が行われる
可能性がなくなり、作業の不具合や紛争の可能性が低減されました。
Aconexによって、すべての参加者に以下が実現されました:
- 時間や場所を問わない、単一の情報アクセスポイント
- 通信記録の素早い作成、配布、および追跡
- 図面やドキュメント管理の自動化
- バージョンの自動管理機能が付属した、ドキュメントおよび記録の追跡機能
- 作業フローの統合による、ステータスレポートの生成と説明責任の保証
- 完了までのすべてのプロジェクト情報の保管
結果
Aconex
によって、82の組織に所属する530名以上のプロジェクト参加者間でのコラボレーションが促進されることにより、マンダリン・オリエンタルでの作業がス
ムーズに行われ、ホテルは予定通りにオープンしました。設計から完了に至るまで、チームメンバーはAconexを使用して381,000件以上の通信記
録、および138,000件以上の図面とドキュメントを保存・管理しました。
マンダリン・オリエンタルのプロジェクトでオンラインコラボ
レーションシステムを導入した利点は、計画、建築、および運用のすべての段階において明らかです。開発の初期の段階から、金門は構造化された方法で、建築
家、設計者、エンジニア、および積算士といった主要なコンサルタントと連絡を取ることが可能となり、このシステムによって、大容量のファイルを参加者間で
簡単に移動し、概念設計をリアルタイムで共同して行うことが可能となりました。
金門の、マンダリン・オリエンタルのプロジェクトのシニア・プロジェクト・マネージャであるラッセル・クルーズ(Russell Clewes)氏は、「Aconexを使用する最大の理由は、時間が節約できるからです。私たちはいつでも50の請負業者と共同で作業しており、その中には、シンガポール、クアラルンプール、およびロンドンに拠点を持つコンサルタントもいます。紙媒体のドキュメントと配達業者を使用すると、情報を入手するのに通常で3、4日かかりますが、Aconexでは即座に情報が配布できます。」と、述べています。
初期の開発作業はAconexを使用して行われるため、予備のドキュメントは1箇所で利用可能であり、詳細設計を広範囲にその拠点が点在したコンサルタントに配布できます。
クルーズ氏は、「私たちのプロジェクトの90%以上で、情報はAconexを使用して捕捉されます。システムの使用が容易ではなかったら、参加者は使うことすらしなかったでしょう。Aconexはユーザーフレンドリーであり、サポートのおかげで完全な導入が保証されました。」と、述べています。
プロジェクトが建築の段階に移行すると、Aconexは図面の送信と承認、要求と支払の処理、および不具合の管理に使用されます。
スムーズな導入を保証するため、Aconexはその技術と同様に、サービスとサポートを重視しています。Aconexは、マンダリン・オリエンタルのすべてのプロジェクトの全参加者に対して制限を設けないトレーニングを実施し、プロジェクト全般にわたって、24時間体制のサポートを提供しました。
「トレーニングは、プロジェクト参加者全員がAconexを使用できるようにするために重要なものでした。プロジェクトの参加者は、短時間でAconexの使用法を知り、十分に使いこなせる必要があったため、このトレーニングに使用した時間は有意義でした。導入はもちろん、それに続くサポートも素晴らしいものでした。」と、クルー氏は述べています。
またAconexは、情報の保存と管理を電子的に行うため、印刷されるドキュメントの量、配達業者と文房具のコスト、回復不可能な変更、および紙媒体のドキュメントの保存や管理にともなうコストなどが削減され、これにより管理および配布コストを大幅に削減しました。
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